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初心者のためのセイバーメトリクス勉強会④(刺殺、補殺、守備率、RF)

こんにちは、鳩(はと)ともうします。

 

突然ですが、最近運動不足すぎて体重が過去最高を更新しています…。ダイエットしたいけど、自分に甘いのでパーソナルトレーニングジムに通おうか検討中です。でも高いな~…。

 

さて、やさしくセイバーメトリクスを勉強しようシリーズ、今回は守備編です。こちらもまずは公式記録にもある指標からみていきましょう。

 

  

刺殺、捕殺

公式記録にもある指標の一つとして触れておきます。文字だけではわかるようでわからない刺殺と補殺。刺殺はアウトにしたときに最終的にボールを持っていた人、捕殺はそのアウトを取るために送球をした人にカウントされると考えるとわかりやすいでしょうか。文字的には逆に思えないこともないですが。

例えばサードゴロの時、三塁手が一塁手に送球してアウトにした場合、刺殺は一塁手、捕殺は三塁手につきます。フライの場合は、フライを取った人に刺殺がつきますが、捕殺は誰にもつきません。センター前ヒットでショートに中継を挟んでホームでランナーを刺した場合、刺殺は捕手、捕殺は中堅手、遊撃手につきます

このように、一つのアウトで必ず刺殺は一つ誰かにつきます。一方で、捕殺は誰にも付かない場合もあれば、複数人につくこともあります

 

さて、この指標はどのような観点で見ればよいのでしょうか。

まずいえるのが、違うポジションでの比較はあまり意味がないということ。刺殺でいえば、ゴロアウトが集まる一塁手や三振時に刺殺がつく捕手が圧倒的に多くなりますよね。捕殺も内野手と外野手では大きく違います。なので同じポジションで比べるのが前提になりそうです。

また、あまり意味がないポジションもあります。たとえば捕手の刺殺は三振かホームのクロスプレーですから、捕手の能力に左右されない部分が多すぎます。

 

これらを踏まえると、刺殺は外野手、捕殺は内野手の守備指標として考えるとよいと思います。刺殺が多い外野手はフライアウトにできる守備範囲が広い、捕殺が多い内野手はゴロアウトにできる守備範囲が広い、と考えられます。もっともチーム編成でゴロPが多いとかフライPが多いとかで偏る可能性もあるので、あくまで参考という感じでしょうか。

 

守備率(算出方法:(刺殺+補殺)÷(刺殺+補殺+失策))

シンプルにエラーしないでアウトにできる割合です。守備率が1.000だとエラーをしない選手ということです。

エラーの割合ということでわかりやすい指標ではありますが、近年は重要度は下がっています。というのも、”守備範囲”が反映されない指標だからです。真正面のゴロをさばいた場合と超ファインプレーのゴロをさばいた場合のどちらも捕殺(or刺殺)は1が加算されます。でもチームとしては後者のほうが価値はでかいですよね。

もちろんエラーは少ないほうが良いのですが、守備の目的は”エラーをしないこと”ではなくて”アウトを取ること”という考えから、他のセイバー指標がでてきました。

 

RF(Range Factor、算出方法:(刺殺+補殺)×9÷守備イニング)

1試合(9イニング)平均でどれだけのアウトに関与したかという指標です。失策数を評価の対象から外し、アウトに関与した多さを評価します。これは単純でわかりやすいですね。ただし、刺殺、補殺を基準としているので、先ほど述べた通り同じポジション同士で比較するものなので注意が必要です。

ちなみに、NPBでは守備イニングが公式記録にないので、出場試合数で計算する簡易RFなるものもあるようです。ただしその場合、出場イニング数によって変わってきてしまうので、より適切なのはイニングで計算することですね。

 

 

 

今回は4つの指標を紹介しました。エラーとヒットは同じと考えて、エラーを評価の対象から外すという転換はセイバーメトリクスっぽいですよね。

さて、次回は自分では計算できない複雑な守備指標をみていきます。 難しそうだ。

ではまた~(^^)/